2015.07.09
KDIスクール春学期留学を終えて
文化政策プログラム 岡田麗愛
CAMPUS Asiaによる交換留学生としてKDI Schoolで学んだ3ヶ月半は、私にとって非常に充実した貴重な期間となった。
本やインターネットからだけでは他国の文化を十分に理解することは難しい。そんな中、実際の韓国での生活や、"Korean Language and Culture"の授業を通じて、今まで気づいていなかった韓国と日本の似ている点や共通点を発見し、韓国の文化や習慣に対する理解を深めることができた。3ヶ月だけで韓国語をマスターするのは難しいところ、授業で韓国語を学べる機会があったことも、韓国をより理解する上で非常に良かったと感じている。また、通常の授業以外に、韓国民俗村や戦争記念館へのフィールドトリップに参加し、韓国の伝統文化や歴史への認識を深めることができたことは、文化政策を専攻している私にとっては、将来のためにも非常に有意義であった。
KDI SchoolにはGRIPSと同様に世界各国から留学生が集まるため、韓国のみならず、様々な国の文化や社会情勢について学ぶことができる。出身国は中南米やアフリカがGRIPSと比べ多い。私が履修した"Introduction to Development Policy"の授業でも、そうした地域の学生が多く、担当教授だけでなくクラスメイトからもいろいろ学んだ。日本にいてはなかなか分からない発展途上国の現状や真の社会情勢等を、その国の出身者からの実際の声を聞くことで、改めて知ることが多々あった。彼らとは日本について話すこともあり、彼らの日本に対するイメージを知る良い機会にもなった。
KDI SchoolがあるSejong Cityは発展途上の街で、買い物や娯楽施設、公共交通機関の整備はまだ十分とはいえない。しかしながらKDI School自体は、キャンパスも寮も最新の設備が整っており、勉強に集中しやすい非常に良い環境にある。発展途上のこの時期に、街がつくられていく過程が垣間見えるSejong Cityで生活できたことは、ある意味貴重な経験であったといえる。